大宮盆栽村の歴史
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1923年におきた関東大震災で被災した東京の盆栽業者が、盆栽づくりに適した広い土地、新鮮な水と空気を求めてこの地に移住。
1925年に、大宮盆栽村を設立しました。写真は1940年代に撮影。 -
開村当時、盆栽村に住む者の規約がつくられました。それは、
①盆栽を10鉢以上持つこと、
②門戸を開放すること、
③二階建ては建てないこと、
④垣は生け垣とすることの4つ。
大宮盆栽村の落ち着きのある景観はこの頃に形づくられて以来、踏襲されています。 -
大宮盆栽村を設立するにあたって尽力されたのは清水利太郎(号:瀞庵)氏です。
1935年3月、盆栽村10周年にあたって有志達が集い、氏の功績を讃える紀功碑を建立しました。
写真は、完成した石碑と傍らに立つ瀞庵翁です。
大宮盆栽の繁栄
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大宮盆栽村の名は世界中に轟き、外国人団体の見学、海外の盆栽愛好家からの講習希望はもちろん、世界各国の要人も大宮盆栽村を訪れています。
写真は、国賓の来村を日の丸の旗を振って迎える子供達の様子です -
1970年に、大阪で開催された日本万国博覧会において、日本政府は盆栽水石展示を行いました。
この時に展示した盆栽の最多数を占めていたのが大宮盆栽村からの出品です。 -
1989年には、第1回世界盆栽大会が埼玉県大宮市(現さいたま市)で開催されました。
大会は4日間にわたって開催され、デモンストレーションやワークショップなどに世界32ヵ国の盆栽愛好者約1,200名が参加して大成功を収めました。
大宮盆栽村を代表する盆栽師
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加藤 三郎 (1915-2008)
東京生まれ。大宮盆栽村「蔓青園」の3代目園主にして、日本盆栽協会理事長や世界盆栽友好連盟会長を歴任。第一回世界盆栽大会では、大会実行委員長として尽力されました。また、蝦夷松盆栽の名品を数多く作出し、その寄せ植えと石付き盆栽の創作には卓越したものがありました。